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2008.12.06

命の加速度。

精子と卵子が運命的に出会って、その瞬間から生が始まる。

「生きる」ということは、「死」に向かうこと。
それは生まれたその瞬間から始まる。

「死」に向かうその速度を、感じられない程に「生」は、刺激と苦悩と幸せに満ち満ちている。

でも人はある時期から確実に、平等に、「死」を意識し始める。
それは「老い」であったり、「病」であったり。

それでも多くの人は「生」を希望み、「死」はまるでそこに存在しないかの様に、日々を営み続けている。

誰が「死」を悪者にしたのか。
先の全てのものが見えないこの一瞬を永遠だと思うのは、ただの幻想なのに。

今この病室には、確実に「死」に向かって時を刻む、二人の人間がいます。
それは、私とマサルさん。

誰の目にも確実に「死」への加速度を上げるマサルさん。
今その瞬間に、私はマサルさんの側にいます。
でもその瞬間は、今まで感じたことの無いくらいの、鮮やかな「生」の時間でもあります。

何か伝えたいとか、こうしておきたいとか、そういうことは自分側の想いでしかなくて、そんなことより、今を感じられることが、痛みをも含めて感動できることが、そちらの方がとても大切なのだと、鮮やかすぎる「生」が教えてくれます。

悲しいとか辛いとか寂しいとか、そんな気持ちはそれが必要な時に、しっかり感じればいい。
未来を想像して、今を感じることを止めるなんて、そんなもったいないこと。

この「死」への加速度をリアルに感じるこの時間が、こんなに幸せだなんて、今まで誰も教えてくれなかった。
今までの私の人生の中で、いつよりも一番幸せな時間だって、言い切れるくらいなのに。

マサルさんからの命がけのメッセージ。
私はしっかりと、受け取ってる。
悲しみなんかじゃなく、感謝と、感動で涙が溢れる程に。
きっとそれは、受け取ろうと思えば誰でもが受け取れる、それくらい大きくて、強くて、優しいメッセージ。

マサルさん、
マサルさんはマサルさんの「生」を、思い切り満喫して、思う様に生ききってください。
それが、私の祈り。
それは、全ての人への祈り。

もしマサルさんの形が変わっても、私はそれをきっと見つけられるから、いたずらっ子のマサル少年になってどこかに隠れていても、絶対見つけるから。

さっきマサルさんの胸に顔を寄せたら、私の頭を撫でてくれた。意識はどこかに旅してるのに。
そんなマサルさんが大好きだよ。


追記
今夜ソウルフラワーの中川さんに今のマサルさんのことを報告したらね、言葉少なげに全てを受け入れてくれていたよ。
迷いのない姿が、とても頼もしくて印象的だった。
まるで、マサルさんみたいだったから、なんだかうれしくなったんだ。

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コメント

私?

パンは上手く焼けました?か?。

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