お別れの言葉。
告別式で、お別れの言葉を言わせていただきました。
お別れの言葉。
お別れの言葉なんて、ここ数日で何回言ったか解らへんのに、こんな風にまた言える機会をもらえるなんて、どこまでラッキーなんやろうね、私は。なぁ、マサルさん。
こんな機会をもらって、いろいろマサルさんとの時間を掘り起こしてみたら、昔マサルさんから言われた言葉を思い出したよ。
私がまだ月の庭で働いていた頃、私は時々、勝手に傷ついて、裏切られた気分になって、仕事終わりにようマサルさんに聞いてもらっとった。
私は悔しくてしょうがないのに、マサルさんはあっさりと「そんなん、お前が勝手に信じるでやん」て、言い放ったんや。
信じる事があかん事なんて、そんなん思ったことも無かったで、「なんてクールなんや。男ってこれやから…」なんて、私は追い打ちでがっかりさせられてしまった。
でもな、今はその時のマサルさんの言葉の意味が分かるんやよ。
自分の勝手なイメージで何かを信じ込む事は、それを決めつける事。それ以外を否定する事と同じやってことが。
マサルさんが言っとったのは、ただ、そこにあるままに受け入れればええ。ってことやった。
ええことも悪い事も無い。それはただ人が勝手に決めつけているだけ。
ただそこにあるものを、慈しみ、楽しむ。
たったそれだけで、世界がこんなに明るく美しくなるなんて、やっと今解った。
マサルさん、マサルさんがずっと見て来た美しい世界が、今、私にも見えるよ。
この美しい世界を、もっと、ずっと見ていられる様に、これからも私は、私でいられるように、生きて行きます。
ありがとう、マサルさん、今日も大好きやで。
ふじっこより。


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